軒端のほおずき

風鈴の音

下駄を鳴らす浴衣の君

暮れ行く土手に 待ちわぶ人群れ

幾年変わらぬ夏の瀬の夕



漆黒の空 降り注ぐ音

うちわ片手に笑みこぼる顔

水面を彩る たゆたう思い出

夏のしるしの 天満つ花の火